FAQ
Q. テイクオフの早いショートボード
テイクオフの速さに影響を及ぼすものとして、サーフボード、サーファーの体形やパドル力、そして波のパワーが上げられます。この3つの要素のバランスがよければより早くテイクオフが可能となります。 いち早くボードが滑り出すためには波のパワーをより多く受けて波のフェイスを滑り出す必要があります。ノーズを持ち上げられないように前目に乗ってパドルできる広めのノーズとそれにより浮力を増したノーズエリアに負けない浮力を有するテールエリアが必要となります。一般的にノーズエリアよりテールエリアに浮力を持たせると、波が追い着いてきたときにテールが持ち上げられるのでノーズが下がった状態をキープできてスムーズに滑り始めます。 もう一つの方法は、ノーズエリアに浮力を持たせてより前方でパドルをして落とし込むシェイプにする。その場合ボードが滑り出した時にテールが沈んだままにならないように深めのコンケーブを施してテールをリフトさせてあげます。 浮力は強い方が波のパワーを受け易く、テイクオフは早くなりますが、パワーがある掘れた波質の場合は適正な浮力でややボードが水面の下にある方が波のパワーを利用できてテイクオフが早くできる場合もあります。 そのボードで、どのような波質のどの様なサイズで、どのようなサーフィンがしたいのかによって、様々なシェイプをします。
Q. ノーズ幅、テール幅
ノーズ幅を広げるとパドル時やテイクオフした後の安定が増します。逆に狭めるとトップアクションの時に抵抗が少なくなりクィックな動きがし易くなります。 練習時間をタップリとれる方や、中上級者でタイトなマニューバーを好まれる方には細め(30cm以下)のノーズをお勧めします。また、初心者&初級者や中上級者で、よりドライブ感を楽しみたい方や大き目のライン取りがお好きな方には広めのノーズ(30cm以上)がパンチが聞いて楽しいと思います。 テール幅は、使用する波の特徴やサイズにより変わります。 マッシーなビーチブレイクならばやや広めのテールで波のパワーを集めてスイスイ乗る感じ。掘れた波質ならばよりタイトに波のフェイスにアプローチできるように抵抗を少なく細めにします。ただこれはあくまで一般論で、掘れた速い波をファットなボードでぶっ飛ばすなんてのも楽しいです。ご自分がどの様なサーフィンをこのボードでしたいのかによってシェイプは調整します。
Q. 厚み、レール、ロッカー
マシンシェイプのボードにはコンピューターのデータから割り出されたリッター表記がされており、ボード選びのひとつの目安として活用されています。ハンドシェイプでは正確な容積が出ませんのでセンターの厚さやバランス、レールの形状、アウトラインなどから判断します。リッター表記があるボードもハンドシェイプのボードも、センターにボリュームがあってもレールが薄めのボードは表記の厚さ以上にレスポンスよく反応してくれたり、薄めの表記でもボキシーレールだとイメージ以上にボリューム感があってしっかりとパンチの効いたサーフィンができたりします。そこに重要なファクターであるロッカーが絡んでくるのでシェイプは楽しいのです!一般にロッカーがきつくなるとタイトなターンがし易く、ハードなマニューバーに対応してきます。反対にローロッカーを選択するとスピード性能が増します。充分なボリュームのボードにボキシーレールとローロッカーを組み合わせると曲がり難いけれど走り出したら止まらない系のイノシシみたいなスピードボードになります。それを押し込んで曲げられる脚力や技術があればダイナミックサーフィンになるでしょう。逆にロッカーのきついボードは小回りが利く半面、速いセクションを横方向のスピードに乗って貫いていくような場面は苦手です。そこはポジショニングやライン取りでサーファーがカバーすれば、ココというポイントにバーティカルに上がる事ができます。今乗っているボードの各サイズは勿論、良いところ、気になるところ、波質との相性など把握すると次に求めるものが見えてくると思います。
Q. テールデザイン
スクエアやスカッシュなど、テールエンドが閉じた形状は波のパワーを得やすく、変化に富んだビーチブレイクなどにフィットします。パワーの弱いフラットなフェイスでも推進力は一番あります。 スカッシュ系の閉じたテールはタイトなパワーゾーンでスライド気味に抜ける感じでメイクすることがありますが、そこをピンポイントでえぐりたい場合は、ラウンドピンテールやワイドなテールにも対応しやすいフィッシュテール、スワローテール、ムーンテールなどがあります。テールエンドが左右に分かれているので踏み込むことによってターンしている側のテールが沈みやすくタイトなターンに対応できます。 ラウンドテールは、スカッシュ系とラウンドピンなどのピンポイント系の中間のイメージで癖のない乗り味で様々なタイプの波、サーファーにフィットしやすいデザインです。 この基本の特性にテールエンドのエリアの厚みを変化させることによってよく噛むスカッシュテールになったり、ビッグテールでもコントロールしやすいフィッシュ系のボードになったり、組み合わせと相性は様々です。
Q. ウイングとバンプウイング
テールデザインにウィングをつける意味は異なる2つ(またはそれ以上)のアウトラインの融合という事になります。センターやテールエリアの幅を出すことによってテイクオフを速く安定したものにする効果があります。反面そのままテールエンドまで広く保つと幅が邪魔をして小回りが利き辛くなります。かと言ってテールエリアに向けて極端にテールを絞り込むとパワーのある波はいいとして、マッシーな波やパワーのないコンディションではテールが沈み過ぎて引きずるように抵抗になりがち。そこで、ある程度ワイドを保ったままテールエリアまでアウトラインを引っ張り、回転性の良い狭めのテール幅のアウトラインへと移行させるためにウィングを付けてあげる。すると、スムーズなテイクオフから、ターン始めではワイドテールの推進力をキープし、体重移動でターン後半にはウィング後部の絞られたアウトラインに移行して小回りが利くようになるという仕組み。慣れてくるとウィングを波のフェイスに引っ掛けて曲がるような感覚もあると思います。明確なスウィッチの様なウィングに対してバンプウィングはアウトラインの方向転換的な調整と考えられます。テール寄りのアウトラインをバンプウィングにより絞り込む。そこには明確なアウトラインの変更というよりターンの後半に「おや、まだ回り込める!」といったプラスαを演出するしかけだと思います。 バンプウィングの場合ウィング以下のレールシェイプはBox状にしてターンのラインを保てるようにしますが、ウィングの場合はテーパー気味に削って急激なライン変化にもレールが波に喰いつくように削っています。
Q. コンケーブ
ボトム形状のお話です。大まかにボトム形状は、FLATやVEE、ドームボトムの様に溝や窪みを付けないボトム。チャンネルやボンザー、スロットボトムなど溝を施すボトム。コンケーブはチャンネル、ボンザーなどのはっきりと掘られたものではなく、ボトム内にエッジのある段差を付けずにくぼみを施したボトムで現在の主流と言える形状等があります。FLATボトムやVEEボトムなど平面を組み合わせたボトムの乗り味は海面や流れなどに極端に影響されない安定した乗り味と言えます。ボトムはサーフボードの心臓部と言えます。より速く水を流すことによりボードのスピード性能を上げます。ボード前方部でつかんだ水をいかにスムーズにテールに抜けさせるかはボトム形状とロッカーが重要です。FLATボトムでは一度の接水面を多くして推進力を得る方法。VEEボトムはボードを傾けてターンしやすいようにレール側を低くして水抜けをよくして小回りの利くように施されます。チャンネルボトムはFLATやVEEボトムに合わせて溝を掘り、捉えた水を狭い通路を通すことにより流水速度を速めて揚力を得てスピードアップさせる狙いがあります。特にリバーマウスやホローなビーチブレイクなど掘れたパワーのある波で威力を発揮します。以前は4チャンネルや6チャンネルが主流でしたが最近はテールエンド付近のストリンガーを挟んでの2チャンネルなどを施してテールエンドの水抜けの良さを出しているデザインなどもあります。マイナス面として荒れたフェイスなどのジャンクやバンピーなコンディションの時にチャンネルボトムのチャンネルの段差部分に水流が生まれて、ボードが浮き過ぎたりブレーキになったりすることがあります。また、溝の中を強く水を通すことにより直進性が増す分小回りが利きにくくなることを改善するのにカーブチャンネルなども流行りました。チャンネルの段差を丸くして無駄な水流の発生を抑えたものがボンザーと言えます。チャンネルボトム全盛期からしばらくすると、水をより速く流すという同じコンセプトながら、段差を作らないコンケーブが主流となりました。サーフィンのスタイルも波を走り抜けながら技をかけるスタイルから、より波の上下を使いつつ大きなライン取りで様々なカービングターンを織り込むバリエーション豊かなサーフィンへと変わってきたこともあり、どちらかというと前方1方向からボトムに水が入ってテールに抜けていく以前のサーフィンから、あらゆる方向から来てあらゆる方向への水抜けに対処できるコンケーブがフィットするようになったものと思われます。シングルコンケーブではボトムの幅全体に1本のコンケーブを通すので、流れる水の量が多く、パワーのある波や掘れたコンディションで爆発的なスピードを生み出します。 日本のビーチブレイクの様にパワーが弱かったり、イレギュラーでマッシーなセクションが多々あるような波では、シングルジョンケーブで流れ出した水流をダブルコンケーブで振り分けて、より少ない力の掛け方、繊細なタッチでも動きやすくしたシングル+ダブルコンケーブのコンビネーションが一般的です。もつとも、よりコンケーブの特徴を強く感じた乗り味を堪能するためにあえて深めのシングルコンケーブをチョイスする上級者もいます。コンケーブを深くすれば作用は顕著に、しかしコンディションの変化への対処はシビアになります。技量に合わせた深さのオーダーをシェイパーに伝えると乗りやすい形状に導きます。あえてチャレンジングな形状を楽しむのも自由ですね。
Q. フィンボックス
CRUXsurfboardsでは、FCSII(他FCSBOX)、FUTURESフィンボックスを使用しています。それぞれ対応するフィンの種類も多く好みで選んでいただいていいと思います。よりBOXのカラーバリエーションが豊富なのがFUTURES、ネジを必要としないクィックさではFCSIIが便利です。 また、シングルボックス、オンフィンも扱っています。 フィンのボトムに対する角度を寝かせると回転性が増し、立たせると直進性が増します。また、ストリンガーに対して平行になるほど直進性が増し、内側に入るほど小回りが利くようになります。小回りが利くと同時に直進性は落ちるのでどちらもバランスが肝心となります。それぞれのシェイパー、ボードのデザインによってセッティングは変わります。どちらの匙加減を増すかはディスカッションによって決めていきます。
Q. フィンタイプ
フィンのタイプはサーフスタイルによって好みの分かれるところでしょう。 一般に、広めの面積を持つフィンはテイクオフが早く、動かしにくい。小さめのフィンは小回りが利くけれどスピードが出にくいなど。それ以上に、サーフスタイルとのマッチングが重要だと思います。似たような体格・レベルの2人のサーファーでもサーフィンのスタイルによって好みも合う合わないも分かれるところです。ボードをクイックに動かしたいサーファーはレールを深く入れると沈める時間が惜しいので、レールというよりボトムのテール寄りを素早く沈めてターンします。その際、より波のパワーを的確に受けるためと、急激な方向転換にフィンアウトすることなく粘ってくれる大き目なフィンを選択することが多いと思います。次に、自分もそうですがレールを立てて沈めるスタイルの場合、レールによって波のパワーは充分に得ているので大き目のフィンにすると重さが目立ってしまいます。ボード自体でパワーを溜めているのでフィンはリリースの良い小さめなものや立っている形状のフィンを好みます。 また、それぞれの体格や脚力などにも左右されるので同じボードで異なったタイプのフィンを試されることをお勧めします。フィンを変えるだけでも新しいアプローチが見えてくることもあります。 例えば、ボトムターンの時にパワーゾーンでボードを抑えるのが大変、もしくはここぞというときにフィンがブレて抜けそうなんて場合には、少し大きめのフィンにするかレイクの強い後方に寝ているフィンにすると安定感が出ます。ドライブ感も得やすいでしょう。 逆に、トップアクションの切れをもっと欲しい場合や、乗り味が重く感じるときには、一回り小さいフィンや後方への傾きが小さな立った形状のフィンが扱いやすいと思います。 よく「フィンの違いなんて分からないよ」という声を聞きますが、乗りなれた自分のボードでタイプの違うフィンを試してみるとどちらが合うとか合わないとかは抜きにして、何となくの違いは感じれると思います。その中で少しづつ自分の好みに気が付いていくとフィンに対する疑問も減っていくと思います。あと、食わず嫌いせず新しいフィンに出会ったら試してみること。ボードでもフィンでも自分のパターンに捕らわれずに「どんな乗り味だろう?」「どんな風に乗ったら楽しいだろう?」とエクイップメントのポテンシャルを引き出す様な使い方をしてあげると道具と自分のレベルアップに繋がります。
Q. シグネチャーフィン
プロサーファーのシグネーチャーモデルを使用する場合のヒントです。各モデルはそのライダーが好んで使用しているフィン形状だと思います。 シグネーチャーモデルを使うときには、そのライダーのサーフィンをイメージして使うとポテンシャルを引き出し易くなります。もちろん同じように乗ることは難しいと思います(相手はトッププロなので)が、ターンの溜め方やトップでの蹴りだし方など、ちょっとした特徴を真似てみると「おやっ?」と感じれることがあります。トップサーファーの動きや癖などは、アクションをメイクするために身についたものなので真似てみるのも上達への近道です。プロが使っているから、みんなが使っているからという以上にそのフィンの形状を活かせるサーフィンに近づけるのも一つの練習方法だと思います。
Q. グラッシング(ラミネート)
グラッシングでは、用いるグラスファイバーの厚みやレジンの含ませ度合いにより軽さ(重さ)が調整できます。基本的には、デッキ2層、ボトム1層がオーソドックスだと思います。ショートボードではデッキ4oz×2、ボトム4oz×1、軽量なボードを求めるならデッキ1層にテールから2/3までや1/3までのパッチ。プロサーファーの大会使用ボードでは1層などもあります。クロスに含ませるレジンの量でも、多めにすれば強度強めの重めに、少なめにすれば強度は落ちるが軽く仕上がります。 ロングボードでデッキ6oz+4oz、ボトム6oz。クラシックタイプやフィシュ系で重さで乗っていくタイプにしたい場合はすべて6ozにしたり、デッキを3層やボトムを2層にしたりします。 さらに、同じ4ozでもSクロスを1枚使うことにより軽量化と強度を得ることができます。Sクロスを2層にすると硬度が強まりボードのしなりが抑えられてしまう場合もあり、Sクロスとノーマルクロスを組み合わせるのが一般的です。
Q. サンディングとポリッシング
サーフボードの代表的な仕上げ方法にサンドフィニッシュとバフ仕上げがあります。 ラミネート後にサンドペーパーでシェイプのラインを再現する作業をサンディングと言います。先ずは粗目のサンドペーパーで全体の凹凸を取り、徐々にきめの細かなペーパーで荒いペーパーの傷を取っていきます。そのまま傷が目立たなくなる320番以上までペーパーをかけて仕上げるのがサンドフィニッシュです。見た目は擦りガラスの様なつや消し風。表面を拡大すると細かな擦り跡が残っています。そのことで水に接する面積が増え浮力が高まり速く走れるというコンセプトがあります。また、レジンを削り込んで仕上げるので軽量に仕上がります。一方バフ仕上げはサンディングの後に、フィニッシュコートという仕上げの樹脂を塗り、耐水ペーパーで空研ぎの後、コンパウンドで磨き(ポリッシュ)をかける仕上げです。見た目はピカピカな艶のある仕上がりです。サンドフィニッシュに比べて1層分樹脂が多く乗るので凹みに対する強度は増します。重量は重くなります。強度を重視する場合や、ロングボードやフィッシュ系などの重さで走らせるタイプのボードに施される方法です。また、表面がつるつるなので、汚れが付きにくく透明感も出ます。この他、サンドフィニッシュ後に更にきめの細かなペーパーで磨き、フィニッシュコートをせずにバフ掛けをする“サンディングバフ”は重さはサンドフィニッシュと一緒で、光沢があり汚れが付きにくく、デザインが際立つ透明感が出る仕上げです。また、最後のバフ掛けはせずに繊維研磨を施して、サンドフィニッシュより艶感をだして汚れを付きにくくする“スコッチ仕上げ”やフィニッシュコートから耐水ペーパーまでかけてあえてバフはかけない“ドライフィニッシュ”などもあります。
Q. EPSとPU
サーフボードの素材の代表的なものに、EPSとPU(ポリウレタン)とがあります。 従来のPU素材の利点は製造工程、修理、乗り味等すべてに於いての取り扱いのし易さがある点です。サーフィン誕生から素材革命が起きるまでの長い時間サーフボードは木材でした。そこにPUが取り入れられて圧倒的な軽量化としなやかな乗り味を手に入れました。また、加工(シェイプ)も飛躍的にし易くなり、持ち運びも簡単で、波に乗った後のコントロールも軽いので自分のイメージ通りのラインを描くことができるようになりました。やがてショートボード革命によって、サーフボードはより短くより薄くなっていきます。ボードの上でスタイルを磨く時代から、波をどう乗りこなすのか、どう攻めるのかに焦点は移っていきました。やがて、スタイルは多様化して木製のボードに戻る人、ロングボードに戻る人、またはロングボードで攻める人、トランジッション系を楽しむ人、ネオクラシックスタイルを生み出す者など多様な楽しみ方ができるようになりました。時代は移ってもサーフボードの主流はPU素材でしょう。何と言っても波に乗ったときのフィーリング。波のパワーの体への伝わり方、踏み込んだ時のしなり具合など現代サーファーのベーシックなサーフィンの感覚はこの素材から得られるフィーリングと言えます。 PU素材の軽量化を更に進化させたのがEPS素材です。超軽量、エポキシレジンを使用するので硬度もあります。浮力がPUよりも強いので、同じスペックで作るとテイクオフが早く、ライディング時の加速感など爆発的ともいえる瞬発力を発揮します。より速いテイクオフや細やかな微調整を求めるコンペティションシーンでは強力な武器となることで普及しました。手で持つ以上に乗り味の軽さが際立ち、イレギュラーなコンディション時に軽いタッチでボードをコントロールできるのでコンテストでは重宝します。また、初心者や女性などにも軽くて取り扱いがしやすく、初心者ボードやレディースモデルなどにも取り入れられています。浮力が強いので従来のボードよりも短くしても乗れるので小さいボードでアグレッシブに攻めたい方にも支持されています。特にショートボード好きなアダルト世代にはパドリングの楽さ、乗り味の軽さで支持されています。PUでは抜けられないセクションの走破にも威力を発揮します。 乗り味的には、波に沈め込み波の押し出すパワーを感じ取りながらターンするしなやかな乗り味のPUと、強い浮力特性で水面付近を水を切るように走り抜けるEPSといった感じでしょうか。もちろんシェイプにより、よりPUに近づけた乗り味にもなります。
Q. エポキシレジンとポリエステルレジン
レジンにはエポキシ系とポリエステル系の2種類があります。従来のウレタンホームにはポリエステルレジンを使用。EPSやスタイロホームなどは、ポリエステルレジンに化学反応を起こして溶けてしまうのでエポキシ系のレジンを使用します。エポキシ系はシビアな温度管理や攪拌技術を必要として、比較的取り扱は難しくなります。使用感としては、ポリエステルレジンはしなって粘りが強い感じ。一方エポキシレンジは固くパーンと張りつめた感じです。波の力をダイレクトに伝える感じもあります。逆は不可ですが、ウレタンホームにあえてエポキシレジンでラミネートして固い乗り味を追求する場合もあります。以前はエポキシ系のレジンは紫外線での変色(黄ばみ)がネックでしたが現行のものはほとんど日焼けの心配もなくなっています。 EPSはホーム内に空気が多く含まれているので、熱で膨張しやすくクロスの剥離の原因となりやすいです。夏の高温や、車内に放置して温度が上がる事等には注意が必要です。